好きが先か、没頭が先か。『ゼロ』堀江貴文

堀江貴文さんのベストセラー『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』(ダイヤモンド社)を読みました。

ゼロの状態で「掛け算」を求めるのではなく、小さな成功体験を「足し算」していく。

どうすれば「足し算」ができるのか?
ホリエモンの壮絶な人生経験に基づいた説得力のある言葉が刺さります。

没頭するから、好きになる

ここで大切なのは順番だ。
人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。
順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。

『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』

自分自身、幼少期からジャグリングが好きで、それこそ寝食を忘れて没頭していましたが、この順番については考えたことがありませんでした。

没頭しないまま何かを好きになるなど基本的にありえないし、没頭さえしてしまえば、いつの間にか好きになっていくのです。

行動が感情を規定するというロジックは、フランスの哲学者・アランの有名な一節にも見ることができます。

幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ。

『幸福論』

自分の手でルールをつくる

受験勉強から会社経営、それに紙袋折りまで、僕はいつも自分でプランを練り、自分だけのルールをつくり、ひたすら自分を信じて実践してきた。
会社経営にあたっても、MBAを出たわけでもなければ、経営指南書の一冊さえ読んだことがない。

『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』

没頭するためには、自分の手でルールをつくることが大切です。

ホリエモンは服役中に課された「紙袋をひたすら折る」という刑務作業でも、自分だけのルールをつくり、スピードアップする工夫を重ねて、確かな喜びを実感していったそうです。

受動的な「やらされる仕事」ではなく、能動的な「やる仕事」にするのです。

ルール作りのポイントは遠くを見ないこと

フルマラソンに挫折する人は多いけれど、さすがに100メートル走の途中で挫折する人はいない。
どんなに根気のない人でも、100メートルなら集中力を切らさず全力で駆け抜けられるはずだ。

『ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく』

人は、本質的に怠け者。
長期目標だけを意識すると、気のゆるみが生じて、挫折する可能性が高まります。

「今日という1日」にギリギリ達成可能なレベルの目標を掲げ、100メートル走のように全力疾走するのがポイントです。